国際平和協力活動の象徴的存在としてのアジア版のピアソンセンターとでもいうべきものを作るべきだ―公明党のかねてからの主張を、予算がないとの理由で、事業仕分けの中で潰してしまった民主党政権。ただ、すべてを否定したのではなく、防衛担当者らは過大な予算を必要とする箱モノはノーだが、中身はいいということを発言してきている。ただ、その発言が防衛省のみであるのが気になって、今日の外務委員会での質疑に際して、認識のありかを質す一方、政府あげて国際平和協力センターの設立に取り組むべきだと主張した。

 その質疑のなかで、やはり認識のギャップが与野党間だけでなく今の与党内においてもあることがはっきりした。私たちは、いわゆるPKO活動の歴史的役割を世界に発信する記念碑としての側面と、PKO要員の人材育成の機能としての側面の双方を併せ持つことが大事だとの立場。ところが、防衛省は、統合幕僚学校にPKO要員の育成の役割をもたせると言うし、外務省は、平和構築要員の人材を育成するためのパイロット事業を充実させる、というのだ。結局は同床異夢の実態が判明した。

 民主党政権が考えていることは、それぞれバラバラに人材育成に取り組むということで、総合的にPKOの意義、役割を世界、アジアに向けて発信するための同センターを作ろうとの意思は見受けることができなかった。これでは、困る。政権が交代して、積み上げてきたものが、崩れることの無念さを実感する事は少なくないが、このテーマも同様だということがあらためて分かった。

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